[VI-308] 橋梁異状検知システムの開発(経緯と実橋梁への適用)
キーワード:河川橋梁、洗掘、傾斜計、加速度計、異常検知、防災システム
2017年10月に発生した台風と停滞前線による長雨により、大阪府南部では観測史上1位の降水量を記録するなど類を見ない大雨となった。その結果、南海電鉄の男里川橋梁においては橋脚が洗掘により沈下、傾斜し、その直後に当該橋梁に差し掛かった普通列車の1軸が脱線する事故が発生した。これを受けて、ハード対策として当該橋脚の新設、全橋脚に対して洗掘防護工を施工するとともに、ソフト対策として橋脚に異常が発生した際に列車を橋梁内に進入させないシステムの研究開発を行うこととした。1年に渡る長期計測の結果、安定性と保守コストに優れる傾斜感知器を用いたシステムを構築し、実橋梁において誤作動等もなく運用を継続している。
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