令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

施工計画(2)

座長:戸田 明良(清水建設)

[VI-1036] 狭隘条件下における鋼管杭(KING工法)施工の課題と改善点について

〇秋岡 洋平1、殿内 秀希1、脇坂 昂大1、木山 陽一2 (1.大成建設株式会社、2.株式会社大阪メトロサービス)

キーワード:中堀鋼管杭工法(KING工法)、硬質粘性土、狭隘条件

北大阪急行線延伸事業のうち,高架構造物の橋脚基礎工事の中で,中堀鋼管杭工法(KING工法)の施工を実施した(径1.1m、杭長36m、26本).施工途中に鋼管杭の沈設が不能となり,その主たる原因として鋼管内の粘性土が想定以上に硬質であり,排土のためのスクリューの回転に支障になっていることが考えられた.施工機械のランクアップ等複数の選択肢が考えられる中で,施工条件が道路と民地に挟まれた狭隘条件下であることを加味し,鋼管を切断し排土回数を増やし,鋼管内の硬質粘性土がスクリューに作用する抵抗力を低減させることで施工可能となった.また本工法は泥水の飛散等もなく,周辺関係への影響面でも最適な工法であった.

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