[VI-710] 鋼箱桁橋コーナープレート部に発生した疲労損傷報告
キーワード:鋼箱桁橋、コーナープレート、疲労損傷、切欠き補修、応力頻度計測
阪神高速道路にて、鋼箱桁橋の四隅に設置されたコーナープレート部に疲労損傷が生じた。コーナープレートは箱桁の形状保持のため、板厚9mmの鋼板を片側からすみ肉溶接により設置している。疲労損傷箇所は下フランジ側のコーナープレート部であり、亀裂数は約150箇所に及ぶ。亀裂発生の原因は、過去に実施した切欠き補修によりコーナープレート溶接部に応力集中が生じやすい形状となったことと推定している。また、実橋にて亀裂部にて生じる応力計測を実施した。その結果、亀裂の発生進展要因と考えられる高い応力が発生していることを確認した。実橋には約500箇所の亀裂未発生部が残るため、点検に加えて予防保全を実施する必要がある。
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