令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

リニューアル(12)

座長:栗林 健一(東日本旅客鉄道株式会社)

[VI-756] 地形改変を受けた谷渡り盛土の抽出条件と今後の維持管理

〇森岡 達也1、野村 和良1、西田 幹嗣1、石澤 剛士1 (1.西日本旅客鉄道)

キーワード:谷渡り盛土、宅地造成、崩壊、空中写真判読

平成30年7月豪雨で発生した盛土崩壊は、宅地造成によって谷地形が埋め立てられた箇所で発生した。このような災害リスクの高い谷渡り盛土(隠れ谷渡り盛土)を抽出することを目的に、空中写真判読と現地調査による抽出条件を整理して、今後の維持管理方法について検討した。崩壊箇所と類似した盛土を抽出するにあたって、①集水地形②地形改変③盛土のり面の湿潤・湧水の3条件に着目した。調査の結果、1箇所が3条件に該当した(当該盛土は平成30年7月豪雨に被災)。抽出した類似盛土は、斜面防災カルテに「隠れ谷渡り盛土」であることを記載するとともに、検査の着眼点として「盛土のり面の湿潤状態・湧水の変化」等を明記した。

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