令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VII部門

環境計画(1)

座長:幡本 将史(長岡技術科学大学)

[VII-03] 植生基材の水分条件と植生への影響

山口 毅志1、〇加藤 康生1、竹内 秀雄1、高山 晴夫1、板川 暢1 (1.鹿島建設株式会社)

キーワード:法面緑化 、土壌含水率 、植生基材、撥水性

法面緑化吹付工では植生基材の水分状態が緑化の成否に大きく影響する.水分供給は雨水に依存するため,乾燥地域では緑化に不具合が生じ得る.そのため植生基材内の水分状況を精査する必要がある.本報では,法面緑化の品質改善方法検討のため,植生基材製品間の保水性の比較,撥水性の発生状況について調べた.結果として,植生基材の保水性能による草体維持への影響が確認され,植生の維持に基材含水率を概ね10%以上に維持する必要が示された.植物の生育指標として,乾燥期間が長期的に見込まれる場合はpF3.0-4.2の水分量を考慮することが必要と考えられた.また,雨水の活用には,撥水性の除去が有効であることが示唆された.

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