令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VII部門

振動・大気環境

座長:東海林 孝幸(豊橋技術科学大学)

[VII-108] 質量体を用いた環境振動の伝播経路対策 ―実大実験による振動低減効果の検討―

〇岩根 康之1、小林 真人1、千葉 泰河2、松本 泰尚2 (1.飛島建設株式会社、2.埼玉大学大学院)

キーワード:環境振動、伝播経路対策、質量体、実大実験

環境振動の伝播経路対策として,質量体を用いた対策技術について検討している.質量体は鋼板の上に大型土のうを複数設置した構造であり,鋼板が地表面の変位を面的に拘束し,大型土のうはその質量によって鋼板の拘束力を向上させる.本稿では,質量体の振動低減効果を実大実験により検討した結果について報告する.
 実大実験により質量体の振動低減効果を検討した結果,質量体の背面の6~14 mの範囲で,低減効果の発現を確認した.さらに,質量体の質量が大きいほど,また奥行が長いほど,低減効果は低い振動数から現れ,低減量が大きくなる傾向を確認した.

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