廃棄物の処理・処分・有効利用技術(1)

[VII-51] 焼却残渣を埋立処分する固化式処分システムの示方配合に関する研究～産業廃棄物焼却残渣の固化式処分に関する基礎的研究（その２）～

〇青木 貴均¹、三反畑 勇¹、弘末 文紀¹、秋田 宏行¹、西尾 竜文¹、島岡 隆行²、小宮 哲平²、中山 裕文²、荒井 進³、金松 雅俊³ (1.株式会社　安藤・間、2.九州大学、3.株式会社　三友プラントサービス)

キーワード：産業廃棄物、固化式処分、キレート剤、一軸圧縮強度、重金属溶出抑制

一般廃棄物の焼却残渣にセメントと水を混練して高周波振動により締固めて固化処分する「廃棄物固化式処分システム」の，産業廃棄物焼却残渣への適用性について検討している．前回の報告では, 産業廃棄物の焼却残渣（3種類）をそれぞれセメント添加により固化して重金属類の溶出試験を実施したところ，有姿では全てのケースで環境基準値をクリアしたが，2 mm粉砕ではセメント添加量が20 %でも環境基準値を超過するケースがあった．本稿では，固化式処分にキレート剤を添加することによって重金属の溶出抑制効果が向上するか, 室内配合試験の供試体で確認したところ, キレート剤の種類・濃度による特徴的な傾向は見られなかった。