[VII-89] PAHsの光変換に着目した高速道路塵埃の生態毒性に関する実態調査と再現実験
キーワード:道路塵埃、塩素化多環芳香族炭化水素類、生態毒性、バイオアッセイ、セスジユスリカ
高速道路の堆積塵埃は汚濁のポテンシャルが高いと考えられており、特に冬季に顕著な生態毒性を示すことから、冬季に散布される融雪剤(NaCl)とPAHsの複合影響を想定した検討が行われてきた。本報告では、PAHsがNaClと触媒(Cu、Zn)の存在下で光変換を行い、生じたPAHs代謝物質が生態毒性を顕在化させるとの仮説を、実証的に確認することを意図した再現実験と実態調査を行った。それらの結果、潮風の影響を期待した道路塵埃(沿岸部)について毒性はみられなかったが、一方で、人工底質を用いて光変換によるPAHsのCl化を意図した模擬冬季塵埃については、触媒を添加することで冬季に顕在化する毒性を再現出来た。
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