令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VII部門

動態解析

座長:田中 恒夫(前橋工科大学 社会環境工学科)

[VII-92] 底質に存在するマイクロプラスチックの分離回収に関する基礎的検討

〇玉上 和範1、森澤 友博1、淺井 貴恵1、井上 徹教2 (1.東亜建設工業株式会社、2.国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所)

キーワード:底質、マイクロプラスチック、分離回収、ハイドロサイクロン

近年,マイクロプラスチック(以下,MP)による海洋汚染が国際的に注目されている.MPとは5mm以下のプラスチックと定義され,プラスチックごみが海洋表層や海岸で風化や劣化で生じる.MPによる海洋汚染は生態系へ影響を及ぼすことが知られ,海洋生物の摂食阻害や有害化学物質による暴露といった影響が生じている.そのため,汚染実態を把握するために海洋表層や底質等においてMPの調査が世界各地で行われている.筆者らは,底質中のMP調査における前処理手法の確立を目的に,ハイドロサイクロンを用いた分離回収実験を行った.結果より,処理条件を適切に設定できればMPを効率的に分離できる可能性が高いことがわかった.

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