[VII-96] 鉄鋼系副産物の重金属不溶化効果
キーワード:重金属不溶化、鉛、カドミウム、副産物、リサイクル
日本の2019年の粗鋼生産量は9,900万t以上であり,それに伴い鉄鋼スラグに代表される鉄鋼系副産物も大量に発生する.様々な鉄鋼系副産物の有効利用方法を検討する中で,鉄鋼系副産物の中には土壌中の有害重金属を固定する能力を持つ材料も存在することが明らかとなった.一般的に鉛は高アルカリ領域では溶出しやすいが,この材料では高アルカリ領域でも不溶化効果が得られた。カドミウムにおいてはpH調整をして水酸化物により不溶化させるが,pH変動(中性化)すると再溶出する懸念があるが,この材料を用いればpHが中性域になっても再溶出しないことが明らかとなった。上記の点で利用しやすい不溶化材としての期待が得られた。
要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン