09:05 〜 10:55
[1CH-KL] 臨床疫学の起源と進化:先人に学び、未来に繋ぐ
キーワード:福原 俊一, 香坂 俊, 基調講演, Thomas S. Inui
世界近代医学の二大源流と言えるドイツ実験室医学の流れとスコットランド推論医学の流れは、1889年に設立されたジョンズホプキンス大学によって融合され、近代臨床医学が始まったといってよいだろう。 初代教授「四天王」の1人William Oslerは、近代内科学の礎を築いただけでなく、広く臨床医学や医学教育に影響を残した。氏は、数々の名言を残しているが、彼の原点とコアバリューを良く示している言葉が「医学は患者と共に始まり、患者と共にあり、患者と共に終わる」だ。これは今回の学術大会のテーマでもある. 1960年代、Osler内科学は大きな転機を迎えた。承継者の一部が、臨床判断を科学的に分析する研究領域を開拓したのだ。これは後年、臨床疫学として確立し、現在世界の臨床医が行う研究の主流になっている。
Osler内科学誕生後127年を経た2016年末、日本臨床疫学会が発足した。日本の臨床疫学は、Osler以来脈々と続く患者中心の医療と、そこから発展した新しい科学を培ってきた先人の労苦と成果に学び、それをさらに未来に繋ぐべく活動を行っている。
このセッションでは、その末裔とも言える3人の演者が、それぞれの「物語」を通じて、過去を振り返り未来を展望する。
Osler内科学誕生後127年を経た2016年末、日本臨床疫学会が発足した。日本の臨床疫学は、Osler以来脈々と続く患者中心の医療と、そこから発展した新しい科学を培ってきた先人の労苦と成果に学び、それをさらに未来に繋ぐべく活動を行っている。
このセッションでは、その末裔とも言える3人の演者が、それぞれの「物語」を通じて、過去を振り返り未来を展望する。
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