日本臨床疫学会 第4回年次学術大会

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臨床疫学の起源と進化:先人に学び、未来に繋ぐ

2021年10月31日(日) 09:05 〜 10:55 Main Theater (CH1)

座長:濱口 杉大(福島県立医科大学 総合内科 教授、福島県立医科大学 臨床研究イノベーションセンター 副センター長)、宮田 俊男(早稲田大学理工学術院先端生命医科学センター 教授、医療法人社団DEN 理事長)

09:05 〜 10:55

[1CH-KL] 臨床疫学の起源と進化:先人に学び、未来に繋ぐ

福原 俊一1、香坂 俊2、Thomas S. Inui, MD, ScM, MACP3 (1. 京都大学名誉教授、Johns Hopkins大学客員教授、福島県立医科大学 副学長、2. 慶應義塾大学 循環器内科 専任講師、同 医療科学系大学院 Program Director、3. Founding Chair, the Department of Population Medicine, and Paul C. Cabot Professor, Harvard Medical School)

キーワード:福原 俊一, 香坂 俊, 基調講演, Thomas S. Inui

 世界近代医学の二大源流と言えるドイツ実験室医学の流れとスコットランド推論医学の流れは、1889年に設立されたジョンズホプキンス大学によって融合され、近代臨床医学が始まったといってよいだろう。 初代教授「四天王」の1人William Oslerは、近代内科学の礎を築いただけでなく、広く臨床医学や医学教育に影響を残した。氏は、数々の名言を残しているが、彼の原点とコアバリューを良く示している言葉が「医学は患者と共に始まり、患者と共にあり、患者と共に終わる」だ。これは今回の学術大会のテーマでもある. 1960年代、Osler内科学は大きな転機を迎えた。承継者の一部が、臨床判断を科学的に分析する研究領域を開拓したのだ。これは後年、臨床疫学として確立し、現在世界の臨床医が行う研究の主流になっている。
 Osler内科学誕生後127年を経た2016年末、日本臨床疫学会が発足した。日本の臨床疫学は、Osler以来脈々と続く患者中心の医療と、そこから発展した新しい科学を培ってきた先人の労苦と成果に学び、それをさらに未来に繋ぐべく活動を行っている。
 このセッションでは、その末裔とも言える3人の演者が、それぞれの「物語」を通じて、過去を振り返り未来を展望する。

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