第23回応用力学シンポジウム

講演情報

ショートプレゼン

ショートプレゼン1

2020年5月16日(土) 10:40 〜 11:45 G会場 (G)

[P01-01] トポロジー感度を欠陥検出指標に用いた二次元動弾性時間反転解析とリニアアレイ探傷法への応用

*田代 匡彦1、斎藤 隆泰1、木本 和志2 (1. 群馬大学、2. 岡山大学)

キーワード:時間領域境界要素法、トポロジー感度、時間反転法、リニアアレイ探触子、超音波非破壊検査

本研究では,二次元弾性波動場における欠陥の個数,位置等を決定する逆問題を考える.超音波非破壊評価への応用を見越し,内部に複数の欠陥が存在する領域に対し,リニアアレイ探触子による計測を想定する.欠陥位置を特定する手法として,時間反転法と呼ばれる,計測した欠陥からの散乱波を試験体内部に時間反転し,逆伝搬させることで欠陥の位置を特定する方法を用いる.また,定量的に欠陥を特定する評価指標として, Bonnetが定式化した,対象領域の微小なトポロジー変化に対する目的汎関数の変化率で定義されるトポロジー感度を導入する.なお,欠陥からの散乱波の計算と,時間反転波動場の計算には,演算子積分時間領域境界要素法を用いた.解析例として,対象領域内部に複数の円筒空洞が存在する場合における欠陥形状再構成結果をいくつか示し,提案手法の妥当性や有効性について検討する.