[P01-08] 等曲げモーメントを受けるCFRP接着補修鋼板の力学特性
キーワード:炭素繊維強化樹脂、接着、補修、せん断遅れ理論
炭素繊維強化樹脂(CFRP)は軽量かつ高強度であり,耐食性にも優れていることから,鋼部材の初期の腐食損傷部に接着することで,効果的な予防保全が期待できる.本研究では,曲げを受ける部材のCFRP接着補修の基礎的なモデルとして,等曲げモーメントを受けるCFRP接着補修鋼板の力学特性を明らかにするために,従来の微分方程式を利用したせん断遅れ理論を拡張し,有限要素解析を用いて評価した.せん断遅れ理論によられる応力は有限要素解析の結果とおおむね一致した.また,断面欠損部の鋼板およびCFRPの表面応力は合成断面理論と同程度であることがわかった.