第23回応用力学シンポジウム

講演情報

ショートプレゼン

ショートプレゼン1

2020年5月16日(土) 10:40 〜 11:45 G会場 (G)

[P01-16] ASI-Gauss法による都市全域の木造家屋倒壊解析手法の開発

*石井 秀尭1、浅井 光輝1、磯部 大吾郎2、大谷 英之3 (1. 九州大学、2. 筑波大学、3. 理化学研究所)

キーワード:ASI-Gauss法、木造家屋、地震応答解析

東北地方太平洋沖地震・津波,及び熊本地震では多くの木造家屋が倒壊し甚大な被害が生じた.この時,倒壊した木造家屋などの大量の瓦礫の処理に時間を有し復旧・復興が遅れた.今後,南海トラフ地震など,同規模の地震・津波被害が生じる危険性が高い.故に津波遡上域を事前に把握し災害に備えるだけでなく,発生する瓦礫の総量と拡散状況までを事前評価し,災害時の救援経路や瓦礫の仮置き場の検討を行うなどの災害リスクマネジメントが重要となる.研究の最終目的は,木造家屋の倒壊を考慮した津波遡上解析手法を開発し,遡上解析のさらなる高精度化を図り,同時に都市全域に発生・拡散する瓦礫の総量を事前に予測することである.本研究では,上記の目的のため,木造家屋の崩壊を考慮した都市全域の地震応答解析手法から開発を進めた.解析手法は骨組み構造の進行性崩壊解析が可能なASI-Gauss法を選択し,その高速な大規模解析用コードを開発した.