第23回応用力学シンポジウム

講演情報

ショートプレゼン

ショートプレゼン1

2020年5月16日(土) 10:40 〜 11:45 G会場 (G)

[P01-22] 都市地震シミュレーションの数値解析統合とその利活用に関する基礎的研究

*飯山 かほり1、河瀬 理貴2、堀 宗朗3、マッデゲデラ ラリス4、井料 隆雅2 (1. 東京工業大学、2. 神戸大学、3. 海洋研究開発機構、4. 東京大学地震研究所)

キーワード:統合地震シミュレーション、粒度、交通流解析

近年のコンピュータの計算能力の向上により,広域都市を対象とした地震災害シミュレーションの防災計画への利用が現実的となっている.統合地震シミュレータは理学・工学・社会科学の一連のシミュレーションを統合し,地震等自然災害による様々な被害を予測することを目的としている.異なるシミュレーションを統合する際に問題となるのが,時間及び空間分解能,すなわち粒度の違いである.特に理工学と社会科学とではシミュレーションの粒度は一般に異なる.粒度の粗い出力をより細かい入力へと変換する際は高粒度化,逆では粗粒度化が必要となり,この高粒度化・粗粒度化の数理的手法を適切に選択することが重要である.
本論文では各シミュレーションの粒度の違いによる課題を克服するため,表層地盤・構造物応答解析と交通流解析を統合するための粗粒度化に対する数理的処理を検討する.さらにIESを利用した数値解析統合の利活用例についても示す.