第23回応用力学シンポジウム

講演情報

ショートプレゼン

ショートプレゼン1

2020年5月16日(土) 10:40 〜 11:45 G会場 (G)

[P01-29] 実河川の河床形態と川幅水深比の相関性について

*田所 祐輝1、安田 浩保1 (1. 新潟大学)

キーワード:川幅水深比、河床形態の推測、砂州区間の区分法

国内の人口居住地付近の沖積河道区間では,砂州を要因とした河岸欠損などの被害が頻発している.そのため,河岸欠損などの危険箇所を予想して適切な河道管理を行う上では,砂州を有する区間の把握が必要になる.しかし,砂州区間や非砂州区間を区分する考え方や手法は不在であり,砂州の存在を定量的に評価できていない.上記の河床形態を区分する方法の候補は,黒木・岸が考案した中規模河床形態の領域区分が挙げられる.ここで留意すべきことは,黒木らの研究は,砂州の発生と非発生を対象としたもので,発達後の砂州が存在を維持するかを明示的に保証するものではない.しかし,川幅水深比により砂州の存在を推測できるか体系的に調べていけば,河床形態を区分できる可能性は十分にあると考える.本研究では,川幅水深比を用いて河床形態を推測できるか検証するために,北陸11水系を対象とし川幅水深比を算出し,砂州の存在と川幅水深比の相関性を調べた.