[P02-06] 礫の衝突位置の違いによるフランジ継手付き鋼管はりの耐荷性能
キーワード:鋼製透過型砂防堰堤、鋼管はり、フランジ継手、FEM解析、耐荷性能
本研究は,鋼製透過型砂防堰堤で使用するフランジ継手を用いた鋼管はり部材について,礫の衝突位置の違いによる耐荷性能を解析的に検討するものである.まず,本解析法の妥当性を,先行実験で実施したフランジ継手付き鋼管はりの載荷実験の再現解析を行うことにより検証した.次に,フランジ継手付き両端固定鋼管はりおよび片持ち鋼管はりを対象に,礫衝突位置の違いによる静的および動的挙動をFEM解析により検証し,その耐荷性能について整理した.その結果,本解析手法は載荷実験の結果を再現できることを確認した.また,両端固定はりの継手直上載荷では,耐荷力は大きくなるが,継手部下側に開きが生じることが認められた.一方,片持ちはりでは,継手遠方載荷に比べて,継手近傍載荷のほうが,荷重が大きくなることがわかった.継手部の開きは,継手遠方載荷のほうが曲げ引張りの影響を受け,とくに動的載荷の場合に大きな開きが認められた.