第23回応用力学シンポジウム

講演情報

ショートプレゼン

ショートプレゼン2

2020年5月16日(土) 14:20 〜 15:15 G会場 (G)

[P02-15] 砂州の発達過程における澪筋の川幅水深比とその安定性

*村井 剛徳1、安田 浩保1 (1. 新潟大学)

キーワード:安定川幅、直線流路

直線状の砂礫河川では,流水による掃流力が有効無次元掃流力を上回ると河床と側岸の変形が生じるため流路幅が無限になるように見える.しかし,実際には無限とはならず安定した流路幅が維持されることが知られている.また,砂礫河川ではしばしば砂州が自発的に形成され,これが十分に発達するのに対応して直線的な澪筋が安定に維持される.前述の安定した川幅と後者の直線的な澪筋は,何らかの関係性が示唆されるが,詳しいことは分かっていない.本研究では,砂州の発達の過程において自発的に形成され変化が緩慢となった澪筋を流心とした流路における川幅水深比とその安定性について調べた.その結果,砂州の発達に伴って自発的に形成された直線状の澪筋を流心とした流路の川幅水深比は砂州の発生を抑制する条件となり,このために流水の直進性が維持され,安定な流路形状が保持されることが推測された.