第23回応用力学シンポジウム

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一般セッション

一般セッション(第一部門:物理数学力学問題 ー物理現象のモデル化から逆問題までー)

物理数学力学問題 ー物理現象のモデル化から逆問題までーA

Sat. May 16, 2020 9:00 AM - 10:30 AM A会場 (A)

座長:山本 真哉(清水建設㈱)

[S01A-01] Development of Simultaneous Tension Estimation Method for 2 Cables with A Clamp

*Satoshi Yamada1, Aiko Furukawa1, Ryosuke Kobayashi2 (1. Kyoto University, 2. Shinko Wire Company)

Keywords:Vibration measurement, Cable, Tension estimation, Clamp

ニールセンローゼ橋はケーブル構造物の一種であり,2本のケーブルが交点クランプで連結されているという特徴を有する.施工及び維持管理する上でケーブルの張力が設定張力を満足しているか確認する必要があるが,現行では,交点クランプを取り外し,高次振動法と呼ばれる方法を各ケーブルに適用することで張力を推定している.しかし,交点クランプの取り外し・取り付け作業には多くの労力や時間がかかる.そこで,2本のケーブルがクランプで連結されたニールセンローゼ橋の張力推定手法を提案した.2本一体とした張力推定手法は本研究が初めての取り組みである.面外方向の固有振動数を用いる手法1と,面内方向の固有振動数を用いる手法2の2通りの手法を提案した.数値実験では,いずれの手法も張力の推定誤差は5%未満であり,精度良く推定できた.模型実験では,手法1では誤差10%以内の精度で推定できたが,手法2の精度に課題を残した.