[S02D-06] トポロジー最適化による粘弾性複合構造の動的コンプライアンス制御
キーワード：トポロジー最適化、粘弾性材料、動的コンプライアンス
本研究はゴムのナノフィラーに対するマルチスケールトポロジー最適化問題の基礎的研究として，粘弾性材料における動的問題のトポロジー最適化の解法を提案するものである．加硫ゴムは工業用ゴムとして様々な分野で活用されており，その力学的性能はナノフィラーの構造配置によって決まると考えられている．よって，純弾性コンプライアンス最小化問題，および粘弾性コンプライアンス最大化問題を解き，その関係性の明確化を試みる．はじめに，レオロジーモデルにおける構成則に基づき支配方程式を導出し，SIMP法に基づく要素粘弾性行列の内挿補間法を提案する．その後，トポロジー最適化問題を設定し，レオロジーモデルを用いた材料に対する感度を随伴変数法を用いて定式化する．