[S03C-06] 飽和状態で同一挙動を示す不飽和土の三軸試験の数値シミュレーション
キーワード:不飽和土、液状化、構成式、三軸試験、数値解析
近年の地震災害では,自然斜面や流動性崩壊を示す事例が多く見られる.これらの災害は,地下水位より上面の表層で生じる災害であり,不飽和状態に立脚した現象解明が進められている.火山灰質土など緩い地盤では不飽和状態であっても有効応力を喪失し,液状化状態に至ることが示されており,数値解析による再現性も確認されている.しかしながら,実験挙動の再現には個々の材料に対して個別の材料パラメータの設定がなされおり,不飽和土の「何が」載荷挙動に影響するかは明らかにはなっていない.
本研究では,飽和状態の挙動が同一であるAE材を強制注入した不飽和供試体の三軸試験(単調載荷・繰返し載荷試験)を対象とした数値シミュレーションを行い,不飽和状態での載荷挙動の違いを解析によって再現できるか検証を行った.その結果,不飽和土のパラメータを適切に設定することで,3種類の異なる土の不飽和状態の載荷挙動を再現できることを確認した.
本研究では,飽和状態の挙動が同一であるAE材を強制注入した不飽和供試体の三軸試験(単調載荷・繰返し載荷試験)を対象とした数値シミュレーションを行い,不飽和状態での載荷挙動の違いを解析によって再現できるか検証を行った.その結果,不飽和土のパラメータを適切に設定することで,3種類の異なる土の不飽和状態の載荷挙動を再現できることを確認した.