[S04A-03] マンホールに接続する横引き管の排水機能に関する実験的検討
キーワード:排水機能、流量係数、マンホール、局所流
雨水排水対策として,雨水幹線に接続する管路の排水機能の解明が重要となるが,雨水管内の水理学的な検討が不足している.特に,マンホールに接続する管路内の流れの特性が不明である.経済的な整備を考慮した上で既存のマンホールに接続する雨水管路の排水能力の改善するために,マンホールに流入流出する管路の設置位置およびマンホール内の構造に着目し実験的に検討を行った.その結果,流入部と流出部に段差を設け,マンホール内に所定の位置に制御板を設置することによって,マンホール内の流れが安定し,排水機能の向上が認められた.マンホールの接続条件は様々であるが,ここでは,マンホールに流入,流出する角度が120度となる場合を対象とし,導水路から管路を経てマンホールに接続し,その下流側で急勾配の管路に接続する場合の排水機能が約30%向上できることを示す.また,排水機能の向上につながる機能のポイントを水理学的に整理した.