第23回応用力学シンポジウム

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一般セッション

一般セッション(第五部門:応用数理問題―計算機科学から社会科学まで)

応用数理問題―計算機科学から社会科学までA

Sat. May 16, 2020 9:00 AM - 10:30 AM E会場 (E)

座長:本田 利器(東京大学)

[S05A-03] Rail Temperature Prediction Method Using Geographic and Weather data

*Fumihiro Urakawa1, Watanabe Tsutomu1 (1. Railway Technical Research Institute)

Keywords:railway track, rail temperature, GIS, geographic data, weather data, rail temperature prediction, track buckling, heat balance analysis, thermal conductivity analysis, solar radiation

鉄道線路において,夏季にレール温度が過度に上昇した際,圧縮のレール軸力が発生し,軌道が水平方向に張り出す,「軌道座屈」の危険性が高まる.実軌道においては,地物(地形と建物の総称)の陰によるレール温度のばらつきが想定されるが,現行では,一定区間内で一様なレール温度を仮定した管理が行われている.この理由として,日陰は時々刻々と変化するため,これに伴う広域のレール温度分布の変化を,実用に耐えうる精度と頻度で把握することが困難なことが挙げられる.本研究では,新たに開発したレール温度予測モデルを用い,実軌道のレール温度分布を地物の陰を考慮して解析的に求めた.また,レール温度の実測値と比較した結果,建物の日陰となる箇所では,日向と比較して10℃~15℃のレール温度の低下が観測されたが,この温度低下を前述の解析で再現できることを確認した.