[S05A-04] 寒冷地のトンネル覆工における生存率解析による劣化評価
キーワード:寒冷地のトンネル覆工、劣化評価、生存率解析、維持管理データ、管理台帳
寒冷地におけるインフラ施設は厳しい自然環境の中にあり,長期間の耐用年数を必要とする.また昨今の社会・経済情勢と予防保全に基づき,これらの長寿命化を早急に図らなければならない.一般的なライフサイクルマネジメント(Life Cycle Management : LCM)において,供用期間における保有性能の時間的遷移(劣化)と補修・補強との連続的な関係は重要な情報である.そこで既存の道路構造物に対する定期点検データの蓄積が進んでいるが1)など,一方で様々な維持管理データの有効活用は進んでおらず,これらの効率的な利用が必要となる.本研究では,北海道の山岳トンネルにおける管理(補修・補強の履歴)台帳を基に,生存時間解析を適用した劣化予測モデルの提案および検証を行い,加えて構造形式や地域特性などによる劣化度を検討した.