[SS1A-01] 情報の価値Value of Informationに基づく逐次型調査地点最適化
キーワード:意思決定論、リスク、不確実性、確率場、クリギング、最適配置、情報の価値
土壌汚染調査をはじめとした調査計画の多くは,これまで,経験的に立案されてきた.不確定性の大きさに注目した最適配置の研究はいくつか見られるが,限界状態を超過した場合の影響度の大きさまでを考慮した研究はほとんどない.著者らは,情報の価値(Value of Information,VoI)の考え方に基づく最適な調査計画の方法について研究を進めてきた .これにより,不確定性だけではなく観測値と限界状態超過の閾値の関係も考慮した最適調査点配置を検討することができる.本研究では,土壌汚染調査を例として提案手法により調査地点を決め,空間分布推定手法であるクリギングを用いて汚染領域を検出することを試みる.実測ではなく詳細な汚染領域の分布や場の特性値が既知である確率場の実現値を用いた検討を行う.さらに,人の判断による調査地点配置に基づく汚染領域の推定と,提案手法による配置に基づく推定の比較を行う.