[SS1A-02] 効率的な即時挙動把握に向けた最適観測点配置に関する基礎研究
キーワード：観測点最適化、モード分解、信頼性解析、液状化
本研究は災害時等の構造物の情報を即時的に得るために，効率的な観測点配置を求めることを目的としている．特異値分解(SVD)と列ピボット選択付きQR分解による観測点最適化手法を，数値計算から得られた盛り土の地震時液状化挙動に対して適用する．SVDとQR分解を用いた手法の基本的な理論は，主に信号処理の分野で発展してきたものである．選択された観測点からのみ情報を取得し，構造物全体の挙動を再構成する．本手法により，数少ない観測点からでも，精度良く現象を再構成できていることを示し，再構成と本来の数値解析データとの誤差を，ランダムに選択された観測点からの誤差と比較する．また再構成に用いる固有モードの数が再構成の精度に及ぼす影響を示す．