企画セッション1：リスク定量化とその応用B

[SS1B-02] Optimal Design of Rockfall Protection Structures Based on Risk Assessment for Road

*Yuto Tsuda¹, Terumi Shishikura¹, Hiroaki Tsukamoto¹, Ikumasa Yoshida¹, Hasuka Kanno², Shuji Moriguchi² (1. Tokyo City Univesity, 2. Tohoku Univesity)

Keywords:rockfall protection structures, optimal design, total cost, constraint optimization problem

落石対策工の設置及び優先順位の必要性は既往の落石履歴や道路防災点検に基づいて判断され，対策が必要と判断された場合の設計条件の決定方法に関して，設計者の裁量や技術者の熟練度に左右することが報告されており，さらなる高度化のためには，リスクなど定量的評価を加味した総合的評価が好ましい．本研究では，質点解析に基づく落石の危険度評価を行い，落石が被害を与える確率を算定する．さらに落石による道路への影響度（被害額）を定量的に算出し，算定した確率と合わせてリスク評価を行う．そのリスク評価に基づき，トータルコスト（初期建設費＋リスク）が最小となる落石対策工の最適設計の検討を行い，実際に存在する道路を対象にその試算例を示す．