第24回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション(第二部門:計算力学)

第二部門:計算力学(C)

2021年5月15日(土) 13:30 〜 15:00 B会場 (B会場)

座長:西藤 潤(京都大学)

14:15 〜 14:30

[S02C-04] 高速多重極境界要素法を用いた音場解析とVR技術を用いた可聴化

*庄子 諒1、深澤 一志1、吉川 仁2、高橋 徹3、樫山 和男1 (1. 中央大学、2. 京都大学、3. 名古屋大学)

キーワード:境界要素法、音響、バーチャルリアリティ

著者らは,外部波動問題に適している境界要素法に着目し,時間域高速多重極境界要素法を用いた音場解析手法の構築を行ってきた.しかし,インパルス応答解析に基づく手法の妥当性や複雑な幾何形状を有する問題への適用性の検討は不十分であった.また,解析結果をより直感的に理解・把握することを目的として,VR技術を用いて可聴化結果と立体映像を同時に提示する騒音評価システムの構築を進めてきたが,没入型のVR 装置は,大型であるため持ち運びが不可能であるという使用性の問題があった.
 そこで本研究では,建設工事騒音を対象として複雑な幾何形状を有する遮音壁周辺の音場解析を行い,本手法の妥当性の検討を行うとともに,可聴化により計算結果通りの音場がVR空間上で実現されているかについて検証を行った.また,騒音評価システムの使用性向上のため,可搬性に優れるヘッドマウントディスプレイによる騒音評価システムの構築を行った.