第四部門：流体力学（B)

[S04B-06] Effects of the variation of discharge on the instability of fluvial bars

*Norihiro IZUMI¹, Michiaki TAKATSU¹, Satomi Kawamura² (1. Hokkaido University, 2. Civil Engineering Research Institute for Cold Region)

Keywords:Bars, Linear Stability Analysis, Variation of discharge

洪水時，側岸浸食による河川堤防の決壊が流量のピーク時ではなくピークから減少する過程で発生するケースがいくつか確認されている．本研究では，側岸侵食の原因が砂州の発達による流れの偏奇にあると考え，流量の変化を考慮した砂州の安定解析を行った．流量の変化する速度が砂州の発達する速度に比べて十分にゆっくりであると仮定し，河床変化の時間tと流量変化の時間Tの二つの時間を導入する．それら二つの時間スケールによる多重尺度展開を用いた線形安定解析を行うことで擾乱の発達速度をTの関数として求めた．解析の結果，擾乱に対する河床の不安定性が最大になるのは流量がピークよりも小さいと時であることが明らかとなった．特に流量が3割の時，波長の短い擾乱に対して不安定となる．