第24回応用力学シンポジウム

講演情報

企画セッション(土木分野の数値解析におけるV&V)

【企画】土木分野の数値解析におけるV&V(B)

2021年5月15日(土) 15:25 〜 16:25 D会場 (D会場)

座長:車谷 麻緒(茨城大学)

15:25 〜 15:40

[SS01B-01] 支持力問題の一斉解析に基づく不確実性の定量化

*森口 周二1、中井 健太郎2、大野 進太郎3、佐藤 伸4、若井 明彦5、竹原 和夫6、鈴木 隼人7、石川 裕規8、 馬塲 菜々子5、渦岡 良介9、櫻井 英行10 (1. 東北大学、2. 名古屋大学、3. 鹿島建設株式会社、4. 株式会社大林組、5. 群馬大学、6. JIPテクノサイエンス株式会社、7. 株式会社J-POWERビジネスサービス、8. 日本工営株式会社、9. 京都大学、10. 清水建設株式会社)

キーワード:支持力、一斉解析、不確実性

複数の解析者が異なる解析ツールを用いて粘性土地盤の三次元支持力問題の一斉解析を実施し,その結果を分析した。とくにメッシュサイズの影響を考慮して計算解像度に対する解の収束性を確認し,その上で結果のバラツキを分析した。その結果,解析ツールの違いにより,支持力値に対して10%程度の不確実性が存在することが確認された.この不確実性は,各解析ツールに関する詳細な分析などによって低減できる可能性はあるが,実務で支持力問題に数値解析を利用する際にそのようなチェックをすることは困難であり,その不確実性の低減に固執することは実務上の問題解決に資することにはならないと考えられるため,これを支持力問題に対する数値解析の偶発的不確実性として位置付けて工学的利用を考えることを提案した。