第１部門①

[11001-05-05] レイリー波の位相速度によるデータ同化（シンポジウム講演概要）

*任 宇翔¹、西村 伸一¹、柴田 俊文¹、珠玖 隆行¹ (1. 岡山大学)

キーワード：データ同化、表面波、アンサンブルカルマンフィルタ

地球物理探査に一般的に使用される表面波法によって、地盤下の強度プロファイルを得ることができるが，レイリー波の分散曲線を逆解析して得られた剪断波速度は、一意ではない。工学の実践では、非線形最小二乗法を使用して推定を行うことがよくありますが、解の不確実性を評価することはできない。モンテカルロ法を使用し，逆解析の不確実性を評価することが可能だが、多数のサンプルを必要とすることがよくある。この研究では、データ同化であるアンサンブルカルマンフィルターをこの逆問題に使用した。分散曲線で同じ周波数での位相速度を観測値として取ることで、モデルの剪断波速度を推定し、結果の不確実性を量的に評価することが可能である。数値実験により、この方法は初期モデルの選択に対して敏感ではないことが分かった。地盤モデルを推定できることも示された。