3:45 PM - 4:00 PM
[11011-15-02] Accuracies of Theoretical Solutions on Elastic Wave Field Generated by Spherical Impactor of Impact-Echo (Proceedings of Symposium on Applied Mechanics)
Keywords:Non-destructive Test, Impact-echo Method, Lamb's Problem, Navier's Equation, Near-field, Far-field
コンクリート構造物の非破壊試験では,表面をハンマーや鋼球で打撃し,生成される弾性波動場から,受信波伝搬経路を特定して解析する.筆者他は,衝撃弾性波法に拠りコンクリート供試体のP波速度を測定するとき,仮定とは異なる経路をたどるエコーが卓越することを実験と解析から示した.本研究では,伝搬経路の理論的推定に必要な,インパクターが生成する弾性波動場の近似解を得るため,打撃を受けるコンクリートをLambの問題でモデル化し,提案されている近似式を荷重線上で得られる厳密解と比較した.Miller他の最急降下法による近似式は,位相距離4以上で良い近似を与え,Ewing他の近似式は,P波の良い近似となった.Brind他の近距離場の近似法は,周期点荷重条件下に拡張しても,最急降下法の精度には及ばず,多重反射波を利用する方法では,エコーの位相距離はπとなり,最急降下法の近似式が妥当であるとの結論を得た.