第２部門①

[12001-06-06] CFRP接着補修した断面欠損を有する鋼管の理論解析（シンポジウム講演概要）

*水谷 壮志¹、石川 敏之¹ (1. 関西大学)

キーワード：CFRP、鋼管、断面欠損

道路橋附属の鋼製標識柱・照明柱の地際部および飛来塩分や乾湿繰返しを受けやすい海洋構造物の鋼管杭などの鋼管部材においても腐食損傷に伴う断面欠損が確認されている．腐食損傷した鋼管部材に対する補修方法としてCFRP接着が注目されている．鋼管へのCFRP接着の適用は，載荷試験や有限要素解析を用いて検討されているが理論的な研究は少ない．本研究では，断面欠損を有する鋼管にCFRPを接着接合した際の理論解析を行う．鋼管の全周に断面欠損したモデルを対象にせん断遅れ理論を用いて，鋼管とCFRPの共有曲げモーメントを導出した．理論解析の結果は，有限要素解析と一致した．また，載荷試験を実施してひずみ分布の評価したところ理論解析に近い傾向にであった．