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[12007-12-02] 実地形を対象とした極限平衡理論に基づく広域斜面安定解析(シンポジウム講演概要)
キーワード:斜面安定解析、Hovland法、三次元簡易Bishop法
流域レベルの広域における豪雨時の斜面崩壊に対して,降雨の影響を考慮した極限平衡理論に基づく斜面安定解析手法を適用する.雨水の影響については,降雨データを入力として,Green-Amptモデルによる浸透解析,及び浅水長波方程式に基づく地表流解析によって水の移動を評価する.また,その結果として得られる地下水分布を入力として,滑り面を楕円体と仮定する三次元簡易Bishop法とHovland法により安全率分布を算出する.本研究では2017年の林野火災で大きな被害をうけた後に2019年の令和元年東日本台風の豪雨により複数の崩壊が発生した釜石市の一部地域を対象として,斜面安定解析を実施する.また,その地形データには高解像度のものを使用し,解析結果と実被害を比較することにより,三次元簡易Bishop法とHovland法のそれぞれの特徴や有用性を検証する.