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[13001-06-03] 個別要素法を用いた横方向加振時の粒状貨物荷重に対する壁-粒子間摩擦係数影響の評価(シンポジウム講演概要)
キーワード:個別要素法、土圧、粒状体、摩擦係数
鉄鉱石やニッケル鉱に代表される粒状貨物は船舶の貨物倉内部にばら積み方式で輸送される.貨物倉内壁が粒状貨物から受ける荷重すなわち粒状貨物荷重は船体運動に応じて変動する.本研究では,粒状貨物荷重の推定精度向上に向けて,横方向運動時の慣性力および摩擦力に起因する動的荷重における,壁-粒子間摩擦係数の影響を評価した.壁-粒子間摩擦係数を0から0.75まで変化させた5ケースの個別要素解析を実施した.解析の結果,横方向加振時は貨物粒子が衝突する側の側壁(右側壁)は慣性力を受けて直圧力が増加するが,壁-粒子間摩擦係数の増加に伴い直圧力増加が低減された.また,壁-粒子間摩擦係数の増加に伴い,底板および右側壁のせん断力が増加した.したがって,壁と粒子との間の摩擦力が粒子に起因する慣性力を抑えることが示唆された.