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[14005-09-02] 開水路中の透過性抵抗体を通過する段波の数値解析法の検証(シンポジウム講演概要)
キーワード:流体力、段波、透過性抵抗体
河川遡上津波の適切な数値計算法の確立のために,植生などの透過性抵抗体による流体力を適切に再現することは重要である.本研究では,植生群を通過する段波の減衰について,不等流効果を考慮できる流体力評価法を用いた平面2次元計算を行い,実験結果と比較することで流体力評価法の検証を行った.円柱群を有する直線水路において,上流に設置したゲートの急開によって段波を発生させ,波高の時間変化を測定した.従来の抗力係数を用いた計算では,波高を過大評価する結果となった.一方,抗力係数による流体力評価に加え,圧力勾配による付加力を考慮した計算結果では,流体力によって発生する反射波と下流へ伝播する段波のエネルギーフラックスを適切に再現するため,波高の時間変化や最大波高の縦断分布を良好に再現する結果となった.