第26回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第一部門:物理数学力学問題 ー物理現象のモデル化から逆問題までー)

第1部門③

2023年5月28日(日) 08:30 〜 09:45 A会場 (6号館 4階 6410室)

座長:珠玖 隆行(岡山大学)

09:00 〜 09:15

[21001-05-03] ひび割れ進展性評価のための機械学習を用いた画像レジストレーション技術の検討(シンポジウム講演概要)

*楠本 史弥1、野村 泰稔1 (1. 立命館大学)

キーワード:機械学習、画像レジストレーション、コンクリートひび割れ、アフィン変換、ホモグラフィ変換、Thin-Plate-Spline法

インフラ表面画像に基づく損傷進展性評価を行うAIの開発では,画像内における損傷位置が一致した画像が訓練データとして好ましい.しかし常に画角の一致した訓練データを取得するのは困難である.画角統一の問題は画像レジストレーション技術によって解決可能であり,AKAZEを用いた手法などがあるが,AKAZEでは対応不能な画像も存在する.そこで本研究では,コンクリートひび割れ画像に対して機械学習によるレジストレーションを実行し,精度を検証することによって,機械学習手法のAKAZE補完技術としての可用性を検証する.機械学習モデルには先行研究のレジストレーションAIモデルを転移学習して使用する.画像変形には線形変換のアフィン変換とホモグラフィ変換,さらに非線形変換のTPS法を用いた.実験の結果,アフィン変換と非線形変換ではある程度の精度が実現されたが,ホモグラフィ変換ではレジストレーションに失敗した.