第26回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第一部門:物理数学力学問題 ー物理現象のモデル化から逆問題までー)

第1部門④

2023年5月28日(日) 10:10 〜 11:40 A会場 (6号館 4階 6410室)

座長:野村 泰稔(立命館大学)

11:10 〜 11:25

[21006-11-05] 一般大規模データベースと階層ベイズモデルを用いた海上空港基礎地盤の多変量物性値の推定(シンポジウム講演概要)

*斉藤 大雅1、大竹 雄1、ウ ステファン2、高野 大樹3、吉田 郁政4 (1. 東北大学、2. 統計数理研究所、3. 港湾空港技術研究所、4. 東京都市大学)

キーワード:階層ベイズモデル、地盤物性値推定、サイト識別

地盤工学では,サイト固有データが疎で不完全であることが多いため,土質・岩石データの特性に関するサイト固有多変量確率分布モデルを構築することは困難である.そこで,土質・岩石データの2つのデータベース(サイト固有データと汎用データベース)を組み合わせて,準サイト固有モデルを作成するハイブリッド手法が提案されている.しかしこの方法では,地質学的な類似性によるサイト間相関の起源が似ていることなどといった,サイト間相関は考慮されていない.そこで,サイト間相関とサイト内相関を考慮した階層型ベイズモデル(HBM)が提案されている.本研究では,HBMを用いた地盤特性の空間補完を行い,その結果を実データと比較することで,日本の海上空港である羽田空港へのHBMの適用可能性を検討する.その後,未観測データを補完することで地盤補完を説明できる可能性について考察する.