第26回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第二部門:計算力学)

第2部門③

2023年5月28日(日) 08:30 〜 10:00 B会場 (6号館 4階 6418室)

座長:古川 陽(北海道大学)

08:30 〜 08:45

[22001-06-01] ロバスト主成分分析に基づく沖合津波観測網の最適設計(シンポジウム講演概要)

*藤田 真粹1、野村 怜佳1、大竹 雄1、越村 俊一1、森口 周二1、寺田 賢二郎1 (1. 東北大学)

キーワード:最適化理論、ロバスト主成分分析、津波予測

本研究では,機械学習とスパースセンシング技術に基づき,沖合津波観測網の最適設計を行う.具体的には,事前の数値シミュレーションから得られる津波波高のデータベースに対してロバスト主成分分析を適用し,低ランク構造とその特徴量を抽出する.これにより,沿岸部での局所的な波高を効果的に除去し,沖合での津波伝播を支配する空間モードの取り扱いを可能とする.この空間モードに基づき,低ランク成分に対する観測効果に従ってスパース観測網の最適設計を行う.妥当性検証のため,南海トラフ地震を想定した1564件の地震・津波シナリオに対して,四国沖の観測点配置を最適化する.また,この最適配置を基に津波シナリオ同定を実施し,予測速度と精度から本手法の有効性について検討する.