第26回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第二部門:計算力学)

第2部門③

2023年5月28日(日) 08:30 〜 10:00 B会場 (6号館 4階 6418室)

座長:古川 陽(北海道大学)

08:45 〜 09:00

[22001-06-02] FFT均質化手法を用いた周期ミクロ構造の弾塑性トポロジー最適化(シンポジウム講演概要)

*松井 聖圭1、干場 大也1、西口 浩司1、小倉 大季2、加藤 準治1 (1. 名古屋大学、2. 清水建設)

キーワード:トポロジー最適化、弾塑性材料、高速フーリエ変換、均質化

近年,積層造形技術の発展により,構造物の形状(マクロ構造)だけでなく材料の微視構造(ミクロ構造)を制御し,所望の特性を持つ材料を製造することが可能になりつつある.そのため,最適なミクロ構造を設計するマルチスケールトポロジー最適化が注目を集めてるが,高い計算コストにより高解像度での解析や非線形材料を想定した解析が困難であり,実設計への妨げとなっている.特に,弾塑性材料を想定した解析では,増分解析による反復計算が必要となることから線形弾性材料の場合と比べて極めて長い計算時間を要する.本研究はこれを解決するため,高速フーリエ変換(FFT)に基づく均質化手法に着目し,より計算効率に優れた新しい最適化手法を提案する.ミクロ構造に巨視的なひずみを与えたときのエネルギー吸収性能の最大化問題を対象に,既往手法との比較検証を行い,提案手法の妥当性および効率性について示す.