第26回応用力学シンポジウム

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企画セッション(数値解析の検証と妥当性確認(V&V)、不確かさ評価)

企画セッション(数値解析の検証と妥当性確認(V&V)、不確かさ評価)②

2023年5月28日(日) 12:40 〜 14:25 B会場 (6号館 4階 6418室)

座長:西尾 真由子(筑波大学)

12:40 〜 12:55

[22013-19-01] 不飽和斜面の浸透・破壊挙動に関する数値解析の妥当性確認(シンポジウム講演概要)

*齋藤 健太1、Jayakody Sanchitha1、上田 恭平1、渦岡 良介1 (1. 京都大学)

キーワード:数値解析の妥当性確認、不飽和斜面の浸透・破壊挙動

本研究では地盤工学分野におけるV&Vの適用を進めるため,不飽和斜面の浸透・破壊挙動への適用を試みた.実験に関して,不飽和斜面の浸透・破壊挙動に関する遠心模型実験を同一条件下で5回実施した.解析に関して,材料パラメータの不確かさを考慮した遠心模型実験の再現解析を実施した.以上より,多数の実験結果と多数の解析結果の比較を通じて,不飽和斜面の浸透・破壊挙動に関する数値解析の妥当性確認を行った.同一条件下で複数回実施した遠心模型実験では,浸透・破壊挙動にかけて間隙水圧のばらつきは小さいが,水平変位のばらつきは増加することが明らかとなった.不飽和斜面の浸透挙動における解析モデルの妥当性確認では,実験・解析ともにばらつきは小さいがそれぞれの平均値の差が大きいことがわかった.不飽和斜面の破壊挙動では実験のばらつきは大きいが,解析値は実験値のばらつきの範囲内であった.