第26回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第二部門:計算力学)

第2部門⑤

2023年5月28日(日) 14:35 〜 16:05 B会場 (6号館 4階 6418室)

座長:西口 浩二(名古屋大学)

15:20 〜 15:35

[22020-25-04] 広域の氾濫被害予測に向けた不連続ガラーキン法による浅水長波ソルバー (シンポジウム講演概要)

*松本 礼央1、田中 聖三2、浅井 光輝1 (1. 九州大学、2. 広島工業大学)

キーワード:不連続ガラーキン法、浅水長波流れ、Slope Limiter、移動境界問題

河川の氾濫や高潮などの数値解析には浅水長波方程式が広く用いられている.浅水長波方程式の離散化にはCG(Continuous Galerkin)法に基づく安定化有限要素法が多く用いられてきたが,人工的な粘性による解のなまりや,質量保存などの保存性を厳密に満足できないなどの問題点がある.そこで本研究では,局所的な保存性を満足でき,ローカルに解を高精度化できるといったメリットを持つDG(Discontinuous Galerkin)法を適用し,その有用性を検討した.また,水際線の移動を有する浅水長波流れ解析を可能にするため,移動境界手法を導入し,数値不安定性を回避するため,数値FluxとLimiter処理を併用した.数値解析例として,段波問題およびダムブレーク問題を取り上げ,厳密解および従来のCG法との数値解析結果の比較を行った.その結果,浅水長波流れ解析においてDG法が有効であることが確認できた.