第26回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第三部門:材料・複雑現象の力学)

第3部門③

2023年5月28日(日) 08:30 〜 10:00 C会場 (6号館 4階 6426室)

座長:小林 俊一(金沢大学)

08:30 〜 08:45

[23001-06-01] 要素内で閉じる付加自由度表現を用いた拡張有限要素法による斜面の動的破壊解析(シンポジウム講演概要)

*齋藤 渓太1、後藤 浩之1 (1. 京都大学)

キーワード:拡張有限要素法、斜面崩壊

一般に斜面の地震時安定性評価では,仮定したすべり面の滑動力と抵抗力の比で表されるすべり安全率を評価する.しかし,安全率による評価のみでは崩壊保の斜面の変位量や土塊の移動量を定量的に評価することができない.本来,地震時における斜面内部の弱面の形成・発展とその後の変形は相互に関連した一連の現象のため,一つの数値解析によって示されることが望ましい.本研究では,斜面における弱面の発生から破壊までの一連のプロセスを数値解析で表すことを目的とし,要素内で閉じる付加自由度表現を用いた拡張有限要素法(X-FEM)によって岩盤斜面の引張クラックの動的な発生と進展を試みる.クラック進展を安定化させるため,新たなクラック進展のアルゴリズムを導入した.岩盤斜面モデルに対する数値解析の結果,入力加速度の振動数が斜面の固有振動数よりも低い振動数の場合と,固有振動数付近の場合で破壊モードに違いがあることが確認された.