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[23007-12-02] 面内傾斜荷重を受ける円形基礎の支持力特性について(シンポジウム講演概要)
キーワード:円形基礎、極限支持力、剛塑性有限要素法
基礎構造物の設計の際には地盤の極限支持力を適切に評価する必要がある.実務では計算コストの低さから,Terzaghiの支持力式の2次元解を経験的に3次元に拡張した設計式が用いられている.また,基礎構造物には,上部構造物の自重に加えて,風や波による荷重など,傾斜,偏心を組合せた荷重が作用する.このような複雑な荷重条件を取り扱うためには,3次元の数値解析が有効である.本稿では,円形基礎に対する傾斜荷重の支持力問題を取り上げ,3次元剛塑性有限要素法による支持力解析を行った.その結果,内部摩擦角に関わらず傾斜角20度まで支持力破壊モードが支配的であること,傾斜角20度以降では基礎の滑動破壊モードが発生することがわかった.また,基礎形状の影響を確認するために円形基礎と正方形基礎の比較を行った結果,両者に大きな差は見られなかった.