第26回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第三部門:材料・複雑現象の力学)

第3部門④

2023年5月28日(日) 10:10 〜 11:40 C会場 (6号館 4階 6426室)

座長:中井 健太郎(名古屋大学)

11:25 〜 11:40

[23007-12-06] 土と水の熱容量の違いを考慮したバルク法における蒸発効率の算定方法に関する検討(シンポジウム講演概要)

*軸屋 雄太1,2、酒匂 一成3、伊藤 真一3 (1. 鹿児島大学大学院、2. 日本学術振興会特別研究員DC、3. 鹿児島大学学術研究院)

キーワード:蒸発、バルク法、蒸発効率、不飽和土

降雨後の斜面安定性の評価において,不飽和・飽和浸透流解析などの数値シミュレーションが実施されている。その際,保水特性や浸透特性などの水理特性に加えて,境界条件としての地表面蒸発量の把握が重要となる。蒸発量は,バルク法(β法)を用いて,一般的な気象データと地表面温度から推定できる。バルク法では,土質条件の影響が蒸発効率によって評価される。蒸発効率の算定方法として,室内試験に基づいた方法などが挙げられるが,その中で,バルク法のパラメータである交換速度の算定方法が課題とされている。そこで,本研究では,蒸発効率の算定に向けた交換速度の算定方法について議論する。はじめに,交換速度の算定方法について検討し,土と水の熱容量の違いを考慮した算定方法を提案した。次に,提案方法に基づき算定された蒸発効率の妥当性を評価した。その結果,提案方法を用いることで,蒸発効率を効果的に算定できることが確認された。