第26回応用力学シンポジウム

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Regular Session

General Session (5.応用数理問題―計算機科学から社会科学まで)

第五部門:応用数理問題―計算機科学から社会科学まで

Sun. May 28, 2023 8:30 AM - 10:00 AM D (6号館 3階 6309室)

座長:本田 利器(東京大学)

9:15 AM - 9:30 AM

[24001-06-04] Evaluation of Material Temperatures due to Steel-Sheet-Pile Thickness using Heat-Balance Simulation (Proceedings of Symposium on Applied Mechanics)

*Taiki Hagiwara1, Yuma Shimamoto2, Tetsuya Suzuki3 (1. Graduate School of Science and Technology, Niigata University, 2. Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology, 3. Faculty of Agriculture, Niigata University)

Keywords:Steel-Sheet-Pile Thickness, Heat Balance, Surface Temperature

極度の腐食による鋼矢板厚の減少に伴い,既設鋼矢板では孔食や座屈が散見される.鋼矢板厚を効率的に把握・評価することは施設の維持管理において不可欠である.筆者らは,板厚による熱容量に応じた表面温度の相違から板厚を非接触推定することを目指している.本研究では,農業気象の分野を中心に展開されている地表面の熱収支に基づき,気象データから鋼矢板の表面における熱フラックスの収支を計算し,表面温度を推定する熱収支シミュレーションを適用することを試みる.実験的検討では,板厚の異なる鋼矢板供試体を屋外環境に設置した.気象データと供試体の温度データを計測した.解析的検討では,熱収支シミュレーションにより,気象データに基づき鋼矢板の温度を推定した.検討の結果,板厚に応じた温度変動の相違を数値計算および実測により確認することができた.