第26回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第五部門:応用数理問題―計算機科学から社会科学まで)

第5部門①

2023年5月28日(日) 08:30 〜 10:00 D会場 (6号館 3階 6309室)

座長:本田 利器(東京大学)

09:30 〜 09:45

[24001-06-05] 大規模数値計算を用いたガス導管の耐震性評価手法の提案(シンポジウム講演概要)

*穴太 聖哉1、三津谷 維基1、小林 実央2、末冨 岩雄4,3、藤田 航平4、市村 強4、堀 宗朗5 (1. 東京ガス株式会社、2. 東京ガスネットワーク株式会社、3. エイト日本技術開発株式会社、4. 東京大学、5. 国立研究開発法人海洋研究開発機構)

キーワード:地震応答解析、大規模数値計算、ガス導管

現在、高圧ガス導管の耐震設計は応答スペクトル法に基づき、地盤変位、地盤ひずみ、管ひずみを順に計算し、許容ひずみとの比較を行う。本手法はこれまで大地震の都度その妥当性を検証されてきた実績が豊富な設計手法である。一方、近年は設置場所に応じて想定される地震動に対して、設定した性能を満たすことを確認する、いわゆる性能設計が注目されている。高圧ガス導管の設計においても、性能設計は許容されているものの、その具体的な評価手法が確立されていない。そこで、大規模数値計算を用いた三次元の地盤震動解析を用いることで、地域で想定される地震動に対して生じる管ひずみを計算し、耐震性を評価する方法に取り組んだ。本手法により、従来は分からなかった、詳細な管ひずみの評価が可能になり、例えば既存のガス導管に対して耐震対策を行う場合、必要な箇所や範囲などを明示でき、必要最低限のコストで効果の高い対策を実現することができる。