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[24013-18-01] 寒冷地の山岳トンネルにおける覆工表面の凍結危険度についての考察(シンポジウム講演概要)
キーワード:寒冷地のトンネル覆工、複合劣化、中性化、塩化物イオン濃度、環境要因、アメダス、凍結危険度
北海道では,建設から数十年以上を経過した山岳トンネルが多数存在しており,今後は予防保全を基本とした維持管理手法の構築とその運用が求められおり,矢板工法で建設された山岳トンネルの長寿命化が直近の問題となっている.加えて,トンネル覆工における様々な劣化現象に対する基礎的な調査・研究等が少なく,円滑な維持管理を実施していくための基本的な材料性状の把握・評価やそれらの劣化予測が非常に難しいのが現状である. そこで,北海道開発局が管理する主に矢板工法の山岳トンネルを中心に,トンネル覆工に対する圧縮強度・中性化・含有塩分濃度等の調査・試験を実施しており,その状況や性状等を気象区分に分けて整理・分析を行っており,地域によって中性化と塩害の複合劣化現象が現れている. 本報告では,トンネル覆工に対して地域別における塩分供給の程度と凍結の危険性に対する検証をアメダスの観測値により検討を行っている.