第67回水工学講演会

アゲールシンポジウム

2022年11月25日(金) 12:30 〜 14:30
第一会場 (キャメリアホール)
 
テーマ:水工学の今後10年の研究課題について
 
開催趣旨
 気候変動による降水強度等の変化に対応するため、2021年5月に流域治水関連法が公布、11月に施行され、今後の治水政策の枠組みが大きく転換しました。水工学の分野でも気候変動影響評価に関する研究成果が多数出され、研究領域が拡大しています。新たな課題に加えて従来から未解決となっている課題も多数あります。今の延長上では解決できないと考えられる問題や、水工学以外の分野との連携なしには解決できない課題もあります。科学として何がわかっていて何がわかっていないのか、目標とする現象理解や技術への到達を阻むボトルネックは何か、ボトルネックを解消するために何に着手すべきか、優先的に実施すべきことは何か、すぐには解決できなくても将来の発展性が期待できることは何か、などを議論することは、水工学の広がりや水工学の進展を相互に理解するために有効であり、若い研究者にこの分野の魅力を示すためにも重要です。
 次に企画される水理公式集には、未解決の課題に対する水工学の進展を記載し、合わせて流域治水や気候変動影響評価に資する内容を反映させて社会の要請に応えることが重要と考えます。水工学委員会では、昨年から議論を開始し、これまで2回のオンライン意見交換会を実施して参りました。これまでの意見交換を踏まえて、本シンポジウムにおいて対面で討議し、議論を深めたいと考えます。多くの皆様方のご参加をよろしくお願いいたします。

WEB配布資料: 水工学の課題に関する取りまとめ資料 
 ※10/27 微修正版に更新

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プログラム
司会 溝口敦子(名城大学)
1)10年先を見据えた水工学の研究課題の取りまとめ報告
 水工学委員会委員長 立川康人(京都大学)
 
2)日本学術会議「未来の学術振興構想」の策定に向けた「学術の中長期研究戦略」に関する報告
水工学委員会幹事長 矢野真一郎(九州大学)
 
3)グローカル気候変動適応研究推進小委員会による連関図の取りまとめ報告
グローカル気候変動適応研究推進小委員会   
委員長 中山恵介(神戸大学)
幹事  渡部哲史(京都大学)
4)上記に対するコメントと討議
清水義彦(群馬大学)
中北英一(京都大学)
※残念ながら中北先生はご欠席となりましたがコメントをいただきました.
5)総合討論