第34回日本がん看護学会学術集会

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パネルディスカッション

パネルディスカッション1
がん看護実践者と看護管理者のコラボレーション

Sat. Feb 22, 2020 3:20 PM - 4:50 PM 第1会場 (東京国際フォーラム ホールC)

座長:鈴木 智恵子(日本医科大学付属病院),近藤 まゆみ(北里大学病院)

 社会保障制度改革やグルーバル化、がん治療の個別化など、がん医療やそれを取り巻く社会状況が大きく変化している時代において、看護職が人々のニーズに適切に対応し変化を促進していくためには、がん看護実践者(スペシャリスト)と看護管理者とのコラボレーションは重要な視点である。時に、両者は車の両輪に例えられ、どちらか一方が前に進もうとしても、もう片方が停滞していると、車本体は上手く前進することができない。両者は互いに協力しあいながら、組織の課題やビジョン達成に向けて協働することが求められる。日本における認定・専門看護師制度は20年を超え、多くのがん看護実践者(スペシャリスト)が様々な場で独自の役割を果たしながら活動を行い、成果をあげている。一方で、がん看護実践者(スペシャリスト)の活動はわかりにくく、活用に課題を感じているという看護管理者の声や、自分の専門性を基盤とした役割発揮に悩んでいるというがん看護実践者(スペシャリスト)の声もまだまだ少なくないのが現状であろう。パネルディスカッション1では、がん看護実践者と看護管理者のコラボレーションについて紐解いていくために、がん看護実践者(スペシャリスト)は、組織の課題をどう捉えどう成果を出すのか、看護管理者は、組織のビジョンを達成するためにがん看護実践者(スペシャリスト)をどう活用するのか、協働の実践例を共有しながら、それぞれの立場から両者の協働について考える機会にしたい。さらに、がん看護実践者(スペシャリスト)に求められる組織理解や看護管理の視点とは何か、その能力の育成に看護管理者はどのように関わることができるのかについてもディスカッションできればと思う。